国際ワークショップ「レジーム変容と地域ガバナンス 社会的包摂の新しいデザイン」

文部科学省科学研究費基盤研究「脱「日独型レジーム」の比較政治分析」(研究代表・宮本太郎の主催、北海道大学法学研究科附属高等法政教育研究センターの共済で、標記のワークショップがあります。なお定員50名で締め切り(12月4日)を過ぎていますが、関心のある方は問い合わせてみてください。

<開催主旨>
 福祉・雇用レジームの変容と日本的生活保障の解体がすすみ、地域における社会的包摂のしくみをいかに再設計するかが問われています。ニュー・パブリック・マネジメント型の手法の導入がすすみ、社会的企業の活動も拡がっています。他方でイギリスでは、ニューレーバーのもと、地域における社会的包摂政策が第三セクターを組み込みつつ展開されてきました。一連のガバナンス改革を経て、イギリスではいかなる課題が浮上しているか。日本にとっての教訓は何か。このワークショップでは、日英からそれぞれ5人の研究者が、地域ガバナンスや社会的包摂をめぐって現状分析と問題提起をおこない、今後を展望します。

■日時12月10日 午前10時〜午後17時
12月11日 午前10時〜午後12時30分
■場所 KKRホテル東京 11階 丹頂の間(12月10日)
 11階 白鳥の間(12月11日)
会場地図 http://www.kkr-hotel-tokyo.gr.jp/000/access.html
■主催 文部科学省科学研究費基盤研究(A)
 「脱「日独型レジーム」の比較政治分析」(研究代表・宮本太郎)
■共催 北海道大学法学研究科附属高等法政教育研究センター
 社会政策学会国際交流委員会
(このワークショップは英語でおこなわれますが、同時通訳がつきます。)
■連絡先
 グローバリゼーション&ガバナンス研究プロジェクト事務局
 〒060-0809 北海道札幌市北区北9条西7丁目
 北海道大学大学院法学研究科612室 TEL/FAX:011(706)3798
 E-mail: 1210ws@juris.hokudai.ac.jp
■内容
□12月10日(水曜日)
第一セッション 「ニュー・パブリック・マネジメントを超えて」 10時〜12時
スティーブン・オズボーン(エジンバラ大学教授)
「ニュー・パブリック・マネジメントからニュー・パブリック・ガバナンスへ: 公共サービス供給における第三セクターの新しい役割」
塚本一郎(明治大学教授)
「日本におけるニュー・パブリック・マネジメントと第三セクター・政府関係の変容」
第二セッション「社会的包摂と社会的企業のガバナンス」 13時15分〜15時15分
宮本太郎(北海道大学教授)
「男性雇用保障レジームの終焉と社会的包摂の再編」
マリリン・テイラー(西イングランド大学教授)
「政府・第三セクターのパートナーシップ:自律的立場は維持可能か?」
藤井敦史(立教大学准教授)
「日本における社会的企業の発展と市民社会」
第三セッション「地域ガバナンスと地域フィランソロピイ」15時30分〜17時
山崎幹根(北海道大学教授)
「地域ガバナンスの日英比較」
ジェニー・ハロウ(キャス・ビジネス・スクール教授)
「地域フィランソロピイのガバナンス」
□12月11日(木曜日)
第四セッション「社会サービス供給のガバナンス」10時〜12時30分
トビアス・ユング(エジンバラ大学研究員)
「第三セクターと公共サービス改革」
ルイーズ・ブラウン(バース大学助教授)
「ケア・サービスの革新と第三セクターの役割」
須田木綿子(東洋大学教授)
「日本における営利セクター・非営利セクターのダイナミクス」