「だってさぁ〜」(背景)から 話は始まる〜

東京は 小雨の日曜日になりました。
我が家は家族で 早朝にお墓参りに行ってきました。
12月1つ1つ 予定をして動いていきたいですね。

あるお母さんは 自分の子育てをこんなふうに 話してくれました。

・・部屋が寒いときに、娘が
「すごい 寒いね〜。」って言うと、
うちのだんな様は
黙ったまま すぐにエアコンのスイッチを入れる人なのよ。

でも、わたしはいつも
「う〜ん、ほんと何だか寒いよね〜。」って、言うだけにして
意識して そうしているの。
もし 娘がそのあと「だから、お母さん 寒いから、エアコンをつけようよ!」って
言ったら 「そうだね。寒いもんね。」って言って
そうするけど、自分から先には 「じゃ、エアコンつけようか。」とは
言わないの。

子どもが 本当に困って 「どうしたらいいの?」とか 「こう〜してほしい。」って
言うまでは ただ そこに一緒にいるだけで、何も言わないし、しないわよ。
子どもが 自分から求めて来た時だけ ちょっと提案をする感じね。

それよりもね、「寒いねっ。」って 子どもの言葉を聞いてあげて
そこで会話が終わっている、それだけで
(うちは 親子のコミュニケーションが 取れてます)って
思っている親が多い気がするけど、私は そう思わないの。

「寒いねっ。」って 言ったら うちの娘は『だってさぁ〜』って
そこから 話が始まるんだから。
「もう、自転車で 大急ぎで走ってきたから
こんなに手まで 冷たくなちゃったし〜」とか
「マックに3時までいたんだけど、そのあと ずっと外だったからさ〜」とか
「だってさぁ〜」のあとから その事の背景が聴こえるんだよね。

それを聴こうと思うから、ただ 聴いているだけかな、私は。
だって、私が先回りして すぐ何か言っちゃったら
そういう話には ならないし・・。
寒くっても、子どもが言うまでは
先にカーディガンを出して着せたりも しないし。
子どもが 自分で決めるように しているの。」

人を責めるようにではなくて、笑顔で 私はこうなのよ〜と 穏やかに話してくれました。
あ〜感謝です。

・・・

確かに 「うん、そうね。」と まず言葉を受か取り 共感して
そのあと 自分が伝えたいことを すぐ!に言い始めたら
娘さんのそう言った思い(背景)は 話す間が とれないかもしれません。
親が ちょっとの間 待ってあげると、そこから 
「だってさぁ〜」
と言えて
娘さんが聞いて欲しい話は ここから 始まっていくのですね。

母親が 次に言いたいことを用意しているのではなくて
一緒にその気持ちのところに いてあげる その姿勢が 
子どもの話を広げたり 深めたり してくれます。
思いやりのある聴き方だと思いませんか?

共感の一言で 特に小さいお子さんは満足する時もありますが
幼稚園、学校など集団生活や 親とは別行動が多くなっていくと 
お母さんに 話したいことも あるでしょう。

このお母さんは ご自分の親との関係の中で、そうする事に気づいたのだそうです。
ずっと意識して、今だんだん自然にそうするように
なっているそうですよ。

私は 子どもが「だってさぁ〜」と いつも言える親になりたいと思います。
あなたは どんな聴き方の親になりたいですか?