小松湯 西島三重子の「池上線」 同潤会洗足台分譲住宅

さらに亀の湯から、次をめざします。(といっても実際は同じ日ではなく何度も出直しているのですが・・・)

亀の湯の北側の丘陵地は、耕地整理で整備された住宅地が一面に広がっており、亀の湯から池上線の洗足池駅や長原駅へ歩いていくと、何度も上り下りを繰り返します。ほぼ真北に向かうと、もともとは灌漑用で釣り堀になっている小池という池に出ますが、その付近にもやはり同潤会の分譲住宅、洗足台住宅があり、こちらにも同潤会が建築した木造住宅が残っています。(プライバシーになるので写真はイメージだけです。)

小池の西側、小池小学校のすぐそばに小松湯があります。まわりは洗足池駅からの商店街で、活気があります。ちょうどこの日は「ゆず湯」の日でにぎわっていました。

大阪から転居すると、東京の銭湯は比較的静かなところが多いように感じますが、小松湯は入浴するお客さんの話し声が、銭湯内で反射して、いい雰囲気です。ぬるい湯と熱い湯の浴槽がありますが、浅めなので足を伸ばしてゆっくりできます。馬込の大田区郷土博物館から丘陵を越えてきたので、疲れがとれていい気持ちでした。ガリウム(ラジウム)鉱石温浴というものが効いたのかは・・・

小松湯から洗足池駅へ歩きながら考えたのですが、東急池上線沿線は商店街あり、古い住宅地あり、並木の通りあり、古い木造の駅舎ありで、昭和の面影をとどめていることを実感。このレポートでも何度も登場してもらいました。

「♪角のフルーツショップだけが 灯りともす夜更けに 商店街を通り抜け 踏切渡った時だわね」(西島三重子 池上線)というイメージの駅が続きます。「神田川」と違って唄の二人は銭湯に行ったのではなさそうですが。

小松湯 大田区上池台2-39-7 16:00−23:00 月曜お休み 池上線洗足池から徒歩10分弱