昨年の4月に、長く特養に入っていた母が亡くなりました。
本来なら喪中のはがきを年末までに出すのが礼儀なのでしょう。
ところが、母は個人的な私の母なので、NPOの理事長としては喪中ではないのかなとか、あまりたくさんの人にお知らせしなかったので、あえて喪中のため新年の挨拶は失礼しますなんてこちらからお送りするのもなんだなとか、いろいろ考えてパラパラ書いているうちになんとなく新年になってしまいました。
そこで、やっぱりあわてて、いただいた年賀状にはお返事を書き始めました。
が、謹賀新年、賀正、新春、などおめでたく感じやすい言葉は入れずに、しかも新年の挨拶を怠ったのは喪中のためだったのかとか感ずかれないように(ふつうはそこまで深読みしないとは思いますが)、
絆
という文字と、牛車のイラスト、そして12月15日に移転しました神楽坂の新オフィスの住所で事務所移転の挨拶風にしました。
牛車はもちろん干支の丑を意識したものではありますが、引越しした先が牛込神楽坂なので、しかも牛が移転の荷物を運んでいるかのように見えるので、自分の中では、
「人は新年の挨拶のように見えるかもしれないが、これはあくまでも移転のお知らせのはがきなのだ。」
と言い聞かせながらかきかきしました。
(%ひよこ%)(%エンピツ%)(%手紙%)
なので、年賀状の届かなかったみなさま、ごめんなさ〜〜い。
そういえば、メールやブログなどインターネットでは
「あけましておめでとうございます」
などと書いてしまったのですが、そういえば出会った人に
「おめでとうございます。」
といわれて、
「うちは喪中なんですよ。実は。」
なんて言いませんよね。
年賀状の世界だけに残っている慣習なんですね。