日本は世界第二位の経済大国って本当?

Q.麻生太郎首相は「日本は世界第二位の経済大国」と
発言していますが、実施は18位では?

A.経済大国とは通常、その国の国内総生産(GDP)が、
世界全体の総生産に占める割合の大きい国を指します。
2007年のGDPベストテンの国は、
米国、日本、ドイツ、中国、イギリス、フランス、イタリア、カナダ、
スペイン、ブラジルの順で、日本は確かに麻生首相の言う通り
世界第二の経済大国となるようです。
日本は、第二次世界大戦後の廃墟の中から
驚異的な経済成長を遂げて、米国に次ぐ経済大国となりました。
しかし、ここにきて中国の経済成長が著しく、
近い将来、日本を抜くと指摘されています。

質問者が「18位」というのは、先進国といわれる
経済協力開発機構(OCED)加盟30カ国の
国民1人当たりのGDPの順位だと思われます。
昨年12月の内閣府の発表によると、06年に日本は18位に低下し、
1980年以降最低になりました。
このため、昨年1月18日に当時の大田弘子経済財政担当相が
国会の経済演説で「もはや日本は『経済は一流』と呼ばれる状況ではない」
と述べ、波紋を広げました。

国民1人当たりのGDPでも、日本は93年に加盟国中2位まで上昇しましたが、
21世紀になって急落の一途をたどっています。
25日には、内閣府が2007年の加盟国の順位を発表しましたが、
日本は、更に順位を一つ落とし、19位にまで後退しました。

<アカマツが寒さに負けずにそびえたっています>