安原町めぐり⑩

だんだん人数が増えながら、次に一行が向かったのは時計・宝石の「天賞堂」さん。
明日からご夫婦でイタリア旅行へ行くとのことで、帰国後すぐに行われる「松本オムニバス」の打ち合わせです。
「昔はすごかったよ」と二代目のご主人はありし日の安原町について語ります。本当にすべてが商店で、普通の家は一軒もなかった安原町のメインストリート。「それが今じゃねぇ」

その後もメンバーが入れ替わりながら、模型屋さんやら普通の民家やらをまわります。

こちらはご主人が牛年とのことで、さまざまな牛の置物があるそうで、窓際に飾ってもらいました。
が、そのご主人は昨年亡くなったばかり。信大の学生さんたちがものすごく慕っていた床屋さんだったそうで、学生さんたちが卒業し各地の先生やらになった後も時折訪れてはご主人を囲んでいたとか。

さんざんご馳走になっておみやげまでもらっておいとますると、外はすっかり暗くなっていました。
安原町にのこる銭湯「松の湯」のネオンがいい感じです。

結局、一日かけてあんまりたくさんは回れませんでしたが、じっくり時間をかけておひとりおひとりと語り合う中で、安原町との間合いが見えてきたような気がします。
ということで、夜は芸術コミュニケーション講座の学生さんたち、そして2月7日にパフォーマンスを行う太田麻里さん、KATHYさんを囲んで歓迎会です。
その後、パフォーマーのみなさんは早々に退散されましたが、金井先生、学生さんらとともに私は夜中までえんえん飲み会、じゃなくて作戦会議。

門脇篤