櫻ヶ岡中学校の中平です。今、中学校は受験シーズン真っ只中。インフルエンザに負けず3年生はがんばっています。
そんな中、ある生徒が、「折り入っての話」ということで、美術準備室へ来ました。「立ち話ではだめだ。静かな場所で話したい」ということです。私は一体何の話か?とどきどきして待っていると、その男子生徒が一人で来室し、私にこう言いました。「先生、高校合格することができました。これも、美術のおかげです。ありがとうございました。」私は、合格はおめでたいけど、美術のおかげってどういうこと?と聞いてみました。すると、「面接があり、あなたが中学校時代で一番がんばったことは何ですか?と聞かれたので、迷わず廃材アートで作ったチャリンコモンスターの話をしました。すると、面接官の先生方はみんな喜んでくれました。その経験のおかげで合格できました。先生、ありがとうございました!」と言うのです。私も嬉しい気持ちになりました。「おめでとう!良かったね」
美術って、点数には表れません。どんな力をつけているのかわからないとか、どう役に立つのかわからない、などと、学者の先生や他教科の先生からいじめられることがあります。でも、こうやって生徒の心の中に息づき、勇気や自信を与えているではありませんか!!私も、こういう瞬間は、「美術に恩返し」できているなあと実感します。「美術、ありがとう!」
「チャリンコモンスター」や「廃材アート2008」のURL:https://www.voluntary.jp/weblog/myblog/267/1919658#1919658