脳外傷友の会コロポックル設立10周年を記念し、講演会『脳を大切にしよう』 (テーマ: 脳内探検 〜光と陰、再びの輝き〜)が開かれました。
☆ と き : 平成21年2月14日(土) 午後1時30分
☆ ところ : 札幌市社会福祉総合センター 4階 大研修室
講演会には、札幌以外にも名古屋市や全道各地から 高次脳機能障害の当事者・家族、医療・福祉・教育関係者を始め、一般の方 約220人にお集まりいただきました。
助成いただいきました北海道労働金庫様に感謝いたします。 また、会場入り口ではクラブハウスとコロポックルレディースの活動パネル展示が行われ、会場後方にはボランテアグループ「銀のしずく」手作り製品やコロポックルレディースの作品・クラブハウス手作品が売られていました。
講演会は、主催者挨拶の後、北海道心身障害者総合相談所 渡部正行所長の司会で進められました。
最初は 『解剖学から見た脳のしなやかさ』 と題して北海道大学大学院医学研究科 渡辺雅彦教授が、 最近の脳科学では「加齢に伴い脳の適応力は減弱しても終生なくなることはない」ことが分かってきている。興味や意欲を喚起する豊かな環境を作る必要がある」 などとお話ししていただきました。
引き続き、札幌医科大学医学部リハビリテーション科 石合純夫教授が 『脳は傷ついても判断し続けるー何がうまくいかないのか?−』 と題して、損傷した脳の部位と後遺症として表れる症状の関係、検査の結果から予測できる問題点や解決策などについて お話ししていただきました。
最後に、会場からの幾つかの質問にも丁寧にお答えいただきました。
回収したアンケート結果からも、ほとんどの方が「良かった」に印を付けられており、自由記述欄にも 「よく理解できた」「これを機会に勉強したい」 などが書かれていました。