第164回講演 江戸時代に ”もしも手賀沼航路が出来ていたら”

講師 藤田健次郎 (会員)
日時 平成21年2月21日
場所 けやきプラザ8F、第二会議室

1.利根川の東遷
 徳川家康の江戸移封(1590)以降に、新川・赤堀川
 の開削を始めとして、旧利根川を旧鬼怒川につなぐ工
 事が行われた。その目的は、水運対策・洪水対策・外
 敵阻止対策であった。

2.江戸時代以前の関東平野の水系
 
 江戸時代以前の利根川・鬼怒川水系
 内水面が現在よりかなり広いのは、この図以降に、
 旧利根川、旧鬼怒川が流出した土砂で埋まった。

4.江戸の物資輸送ルート

 【1】現在の関宿ルート 距離95km 関宿YP+12m
 【2】利根運河ルート(明治) 距離50km 運河YP+6.4m
 【3】手賀沼航路ルート(本提案) 距離37.5km 手賀沼YP+3m
 【4】木下街道ルート(陸路)
 【5】花見川ルート(印旛沼ー花見川ー検見川)

5.手賀沼航路ルート
 手賀沼ー大堀川ー豊四季ー坂川ー江戸川
 

 このルートは、現在の「北千葉導水事業」と重なるルートである。