いじめの醜さ 子どもに教えて

三重の高1生 遺書残し自殺

三重県伊勢市の私立皇学館高校の1年生の男子生徒(16)が
今日3日、同級生からのいじめを訴える遺書を残して
自殺していたことが分かった。
遺書には「いじめの醜さを子どもに教えてあげてください」と
書かれていた。
ほかの同級生もいじめを受けていることを伝えようとする内容も
含まれていたという。

同校によると、男子生徒は3日の期末試験を無断欠席。
父親が自宅2階の屋根裏で首をつっているのを見つけた。
遺書は男子生徒のパソコンにあり、
「暴言、暴力、嫌がらせを浴びせられ、精神的に嫌になった」と書かれ、
いじめにかかわっていたとする同級生7人の名前を挙げていた。
約1週間前から、友人や部活動の先輩ら約60人への感謝も書きためられていた。

父親によると、遺書には、
いじめをした同級生に罪を償ってほしいとの内容や、
自分以外に友人もいじめられていることを伝える文章があり、
この友人に話を聞いてほしいと訴えているという。
父親は「自分の命を盾にして、いじめに苦しむ友人を
救おうとしたのではないか」と話す。

男子生徒は「勉強を頑張りたい」と自ら同校を選んだ。
陸上部に入部し、熱心にフォームを研究。
遺書には「インターハイに出たい」と記していた。
昨夏には出身中学の陸上部の練習に顔を出し
「部活動をがんばっています」と笑顔で話していた。
父親には「東京の大学に進んで、スポーツ医療や救急救命士をやりたい」
とも語っていたという。

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