インタグ、日々を紡ぐ女性たち

こんにちは。エクアドルのワダアヤです。

エル・コメルシオという、エクアドルでも一番売れている新聞に
インタグのカブヤウーマン(サイザル麻を使った手工芸品を作る
女性グループ)たちの記事が出ました。

この記事に出ているシルビアさんこそ、先ほど藤岡亜美さんより
流れていた「北のハチドリショップ」のオープンに登場するシルビア・ベタンコールさんです。

***3月21日の記事より***
(翻訳:和田彩子)

インタグで日々を紡ぐ女性たち。

30名の女性たちが、カブヤの繊維を使って編むことを学んだ。今では、日本にその手芸品を輸出し、キトでショップの展開に取り組むまでになった。

人々がひしめく中、シルビア・ベタンコールは、インタグ谷へ行く最終バスに乗るところだった。木曜日午後4時、オタバロのバスターミナルでのことだった。

この28歳の女性は、女性と環境協会(ワダアヤ注:最近グループ(grupo)から協会(Asociacion)に名前が変わった。)のメンバーと、キトでの業務について知らせるために、集まることを計画していた。

ドロドロの道のりの2時間の旅の後、インタグ谷(コタカチ)のサンタ・ロサという村にオタバロバス会社のバスは着く。この地域は、インバブラで最も貧困地域と言われている。12,000人ほどの人口のうちのほとんどは農家だ。エコツーリズムやコミュニティーの小さな会社の活動が芽を出し始めている。

サンタ・ロサとアプエラの道の間に交差するところで、ベタンコールは、ヒールの靴から、ゴム長靴にはき替える。リュックを背負い、18か月の息子を抱っこして、会合の場所まで45分ほど歩く。

彼女は協会の会長であり、首都まで赴いたのは、彼女や隣人たちと編んだカブやの手工芸品を販売する場所を見つけるためだった。雨足は強く、狭い山道はぬかるんでいて、とても滑りやすい。が、道のりで会った他の女性たちも一緒に歩き始めると楽しくなってくる。

30人ほどの女性が集った協会は、2005年に認可された。ある一人のアメリカ人の女性が、カブヤの編み方、そして地域の草花で染める方法を教えてくれた。

鞄、ハンドバッグ、ベルト、ランチョンマット、帽子、縁なし帽子、マット、ブレスレット、籠…、様々な商品が、ラ・フロリダというコミュニティーの集会所に収められている。

胡桃、チルカ、シャンシ、ディアロマンの葉っぱは木の皮は、繊維を染めるのに使える。化学合成薬品は工程の一切に使われておらず、故に日本へ輸出することができるとベタンコールは言う。

毎年、協会はアジアの国に、1000個作る商品のうち600個くらいを送る。そしてオタバロ、コタカチ、アプエラ、クエジャッヘなどのオルタナティブショップに飾られる。主に買ってくれるのは、この地域の生物学的多様性に惹かれてインタグに訪れる外国からの観光客たちだ。

だいたい平均して月50ドルほどの収入になる。このお金で、 このお金でユカ、豆、バナナ、そしてコーヒーなどと合わせる補助食品(米、肉、麺類…)を購入すると話してくれたのは、やはりメンバーのマリアーナ・カストロ(ワダアヤ注:シルビアのお母さんです)。

カブヤの繊維は、アプエラの日曜市場で購入する。あるいは、家のそばに植えてあるカブヤを使う。カブヤは植えてから3年目以降から使える。

カブヤの手工芸品は、コタカチ郡、そしてオタバロ郡で定着している。母に誘われて、2年前からこの活動に加わったわ、今は、リュックとハンドバッグを作っているの、買ってくれるのは学生さんたち。16歳のアレクサンドラ・カハスは説明する。

夜になってようやくミーティング終了。ベタンコールは、キトでのショップをやるべきと主張した。そして、日本の輸出用の商品チェックは、毎日午後やっているので、集まるようにと話した。