4月子ども達にとっても 新時期になって
新しい先生、新しい友達が来て
慣れるのに 少し時間が必要な時期でもありますね。
31日に、A君も がらっと環境が 変わりました。

A君のお母さんは、このところ A君に小まめに声をかけたり 
ほめる事を 意識していました。
でも お迎えに行くと 機嫌が悪くて
ここ数日 A君は 怒ってくることも しばしば あります。

「最低!最低」と反発して、何を言ってもだめ。
お母さんは 最後には
「そんなに言ったら お母さんも一緒にいて楽しくないから
先に帰ってください。」
と言ったそうです。

今までを振り返ると いやなことや 自分のことが うまく表現できなかった時に、
そういう状況に なる事があるそうです。
普通は 10分でおさまるのですが、最近は違うようです。

A君は 学校では 自己主張をしないで
にこにこ 遠巻きに見ているほうで、 
我慢をしている分、
お母さんには 自分をそのまま出せるそう。
先生からも 
「お母さんには 特別に甘えるんですね。」
切れることを話すと 驚かれるそうです。
ずっと 自分を抑えているので それでバランスを取っているように感じます。

そういう時、いつもは お母さんは距離をもつように
していましたが、たまたま 怒りを沈めるのに
手のつぼ押しをするといいと 聞いて 
この日は A君の手を逆に引き寄せて、
つぼ押しをしようと思って しっかり手をつないで 帰りました。

帰ったら けろっと いつものA君になっていたそうです。
このスキンシップは とても効果的と思います。
だんだん 落ち着いてきたのでは ないでしょうか。

あとで、聞いてみたら
「お母さんを驚かせようと思っていたのに
お母さんが驚かなかったのが いやだった!。」
A君は そう言えました。

最近 こまめに声をかけていることが 
自分の話ができたことに つながっていると思います。
「たわいのない理由でも それを A君が私にしゃべれたのは
収穫だったかもしれない。」とお母さん。

もう1回 ありました。
何を言っても 「こいつ!こいつ!」と怒ったり
お母さんが 少しお友達のお母さんと立ち話をしていた時も
すぐ怒って 待てません。
「たまっていたものを 吐き出す時間なんだと思います。」とお母さん。
その時も 自分のほうにA君を引き寄せて しっかり手をつないで 帰りました。
 
環境の変化があるので いつもよりも 不安定に なりやすいこの時期。
親子が 手をつなぐ スキンシップはいいですね。
手のぬくもりは そのままの愛情として自然に身体へ流れていきます。

いつも以上に 子どもの様子を観察して 
多少気持ちのむらが見えても 今はそういう時期、と思って
大きな気持ちで 関わってみては どうでしょう。

最近のお子さんの表情から
何か 気がつくこと 受取れるメッセージは ありますか?