櫻ヶ岡中学校の中平です。今年の櫻ヶ岡中学校最大のイベントは校舎全面改築ではないでしょうか。40数年間のその校舎生命にピリオドをうち、新しい校舎が誕生します。こういったタイミングはめったにありません。今まであった校舎が消えるという瞬間、人はどういう感情が沸くのでしょうか。アートはどういう役割を演じることができるのか。美術教師としては、校舎改築と、地域、生徒、そしてアートを結び付けてみたいと考えるのも当然だと思います。
今年、昨年並みの3年選択美術があります。講座名は「さくらびアートプロジェクト2009〜さよならプロジェクト」です。今回の目玉は、3年生が地域の人と校舎への惜別の念を高めつつアートを楽しむことができる企画を考えるということです。作家も協力するかもしれません。しかし、今回は、生徒と地域の方々というペアもおもしろいのではないかとも考えます。また、地域の方々だけでプロジェクトを立ち上げ、発表していただくこともおもしろいと思いました。
校舎の周辺には、本当に学校への思い出を持っている方々がたくさん住んでいらっしゃいます。その方々が学校に美術を通して関わってくださること。それを生徒も感じ、新しい時代への「思い出」や「記憶」を生み出していく・・・。それが、今年のねらいになるかもしれません。