御開帳でにぎわう、長野市善光寺周辺。山門近くにある「ガレリア表参道」で、「nagano art展」が開かれています。昨年から二年連続で行われている展示で、長野県出身の作家を集めており、「お、こんなに活躍している作家いるのか」と驚くことが多いです。今日、私が訪れた時、ちょうど作家本人がいらっしゃり、少しお話をお聞きすることができました。東京の高校で美術教師をしながら描き続けているということでした。版画、油絵、鉛筆画、など様々な作品がああり、おもしろかったです。
数年前までは、長野市を舞台に宮沢真さんが「長野アート万博」を行っており、長野市内がアートであふれる時期がありました。しかし、それがなくなってから、一般の人々がアートを感じることが全くなくなってしまったように思います。地域に美術やアートが存在感を失った場所で、美術教育はどうやって社会とつながればよいのでしょうか。県立美術館も、今年から方向性を大幅に変更し、教育普及を減らしてしまうそうです。長野市は、どういう市にしたいのか、長野県は、どういう県にしたいのか。私は少しでいいので、経済だけでなく、美術や文化にふれる機会を増やしてほしいと思います。そういった機会の一つとして、NAGANO ART展には期待しています。来年もやってほしいです。
NAGANO ART展
4月20日月曜日まで 長野市・ガレリア表参道