横浜天然温泉くさつ前のバス停「住宅地」は、同潤会井土ヶ谷住宅の入り口

東大阪の第二寿湯アートグループ展、行ってきましたよ。同行してもらった人もいっぺんに第二寿湯の(オーナー沢井さんの)ファンになりました。 展示も、思わず微笑んでしまうもの、なつかしさがこみ上げるもの、とても濃い内容です。6日まで、イベント企画もまだありますので、ぜひGWは第二寿湯へお出かけください。近鉄布施駅から5分、なんと阪神電車も直通してます。甲子園球場の帰りにも行ける?!

今回のまちと銭湯でご紹介する横浜天然温泉くさつは、スーパー銭湯風です。京浜急行井土ヶ谷駅から近く、幹線道路沿い、とても便利な場所にあります。

下足箱に入れて二階に上がり、カウンターで下足札と450円を出すと、ロッカーの鍵をいただける仕組み。私はいつもバックパックで脱衣箱に入れるのは苦労するのですが、(特に厚着している冬)、指定されたロッカーは大型でした。荷物が多い人には大きめのロッカーを割り当てていただける気遣いに感謝!

旧草津湯時代から天然温泉だったそうなので、黒い源泉の湯があるのをはじめ、檜の露天風呂とか、スイッチを押せば動く強力なジェットなど浴槽は多彩、ゆっくり入れるちょっとぬるめのお湯です。なにより広くて、浴槽に何人もつかっていても、気兼ねなく手足を伸ばしてゆったりできるのはうれしいです。若い人から家族連れお年寄りまで、ずいぶん賑わっています。

ところで銭湯前のバス停の名は「住宅地」。神奈川中央交通には「住宅地」というバス停は10カ所以上あるのですが、ここの住宅は同潤会井土ヶ谷普通住宅、バス停から斜めに延びている道路の先にある関東大震災被災者向けの復興住宅です。小さな街角の広場、古い木造の住宅や商店など、今でもわずかに名残が感じられます。

同潤会をはじめのこの付近の住宅の方が通った銭湯が井土ヶ谷には何軒もあったのに、今はほとんど廃業してしまったようです。天然温泉くさつは、マンションとの合築で駐車場もあり、地の利を活かした新しい経営の形へ転進することで、地域に銭湯が維持されているようです。

横浜天然温泉くさつ(旧草津湯)横浜市南区井土ヶ谷上町21-29 平日 12:00〜23:00 土日祝 10:00〜23:00 毎週月曜日お休み(休日の場合は営業)