櫻ヶ岡中学校の中平です。今日の一、二時間目の100分間は3年選択美術。「さくらびアートプロジェクト」の時間でした。予告したとおり、4名の卒業生の方々をお呼びし、30名のキッズ学芸員が3グループに分かれて校内ツアーに出かけました。
七瀬地区でお蕎麦屋さんを経営されている小坂さん。櫻ヶ岡中学校の前身である川端中学校時代に中学生でした。今日は当時の懐かしい写真を準備してくださり、まずは校舎のあったグランドへ生徒を連れ出してくれました。
写真は、当時の市立高校があった場所の庭園を懐かしそうに眺める小坂さん。
グランドに出ると、いつの間にか、たくさんのバリケードが並び、グランドの風景が変わっていました。つい先日まであった鉄棒がすでに無くなっていることに今日気づきました。生徒も驚いています。
川端中学校時代に、正門だった場所。今もその門は残っているのですが、崩れかかっています。その門付近で当時行われた写生大会の写真を見せていただきました。「ここがそんな場所だったんだなあ」と生徒も感慨深げです。
写真の場所が当時の正門の場所。バリケードがある付近には校舎があったそうです。今は影も形もありませんが、もう数ヶ月後には、現在の校舎も姿を消すのです。
教室に帰り、生徒は感想用紙に感想を書きました。「意味のなさそうなものにも、一つ一つ歴史があるということがわかった」「小坂さんが懐かしそうに話すのが印象に残った」
卒業生の方と校舎を鑑賞したことは、プロジェクトで最も大事な「発想」や「アイデア」に大きな影響を与えそうです。