子ども(高1)が泣いた理由は何?〜

雨が続いて 洗濯物が乾きにくくて
ちょっと困りますね、あ〜した、天気にな〜れ!
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高校生のA子さんと お母さんの話です。
A子さんの友達が 試験前に教科書・資料集とノートを忘れて
家の近いBさんは お母さんを通して 貸してほしいと頼んできました。
Bさんは、仲が特別いいわけではないのですが、すぐ近所の友人です。 

塾から帰ってきたA子さんは・・、
「他のものはいいけど、どうしてもノートだけは いやなの。」
と言いました。
お母さん「どうせ 板書をしてるだけなんだから 貸してあげて。
悪い子じゃないし・・
よく知っているでしょう?」
A子さん「どうしてもいやだ〜。」
そう言って大泣きして 頭から布団をかぶってしまいました。

お母さんは 娘のノートへの執着ぶりに驚きました。

A子さんは 後でこう言いました。
「私は、絶対に学校へノートや教科書を
忘れてくるようなことはしない。
何度も何度も カバンの中を確かめて 持ってきているの。

私が 大事なものを見せてもらう時は 風邪で学校を休んだ時しかないし、
忘れて困ったとしても、教科書があればいいし、資料集やノートも
その日の朝に早く行って その日の朝に見る。
私がとったノートなんだから。」
お母さん「そう、無理言って 悪かったねぇ。」

お母さんは 授業参観を見ていて、「板書をしてください」と
先生が言ったのを知っていたので
皆同じノートを作っていると 思っていました。

でも A子さんに「あなたのノートは どこが違うの?」
と尋ねて ノートに目をやると、
「見開きの右4分の1ページの所に全部 線を引いてあって
線が引いてあって 書き込みがしてあります。
たとえば、ここから資料集の〜ページへ飛ぶ、という具合に。
そこが、自分にとっては『私が作ったの。』という所。

お母さんは 始めに 電話を受けて、Bさんから軽く引き受けて
断れなかったことも ありました。 
お母さんも A子さんのノートのことは 初めて聞きました。

お母さん「愛着が持てるほどのノートだったら
授業をちゃんと聞いていることだし、
家に帰ったときに 「すごく勉強疲れた〜」と言ってたんですが
集中してたんですね。塾に送るときも 寝てしまったりしていたんですね・・」
お母さん「そんなに一生懸命に 書いたんだね。」と
A子さんに言いました。

普段の言葉や態度には 何か理由があります。
それを理解してあげるには、親自身の思い込みと
考えを 脇に置いて、まず聞いてみる姿勢が大事になりますね。
この事から あなたは 何を感じましたか?