すべての子どもたちに学ぶ権利の保障を!『外国人学校振興法』を考えるシンポジウム

外国人の子どもたちの学ぶ権利の保障、外国人学校の制度保障実現に向けと入り組んできた「外国人学校・民族学校の制度的保障を実現するネットワーク」主催のシンポジウムです。
最近では国会議員の中からもこれに関する動きが起こっています。関心のある方は、ふるってご参加下さい。

<開催主旨>
 日本社会は少子・高齢化に伴う人口減少時代を迎えました。それを補うようにして外
国人の人口は増加の一途をたどっています。しかし、日本経済を支えるために不足しがちな労働力をいかに外国から供給し、また、その在留状況を管理するかという点については様々な施策が講じられている一方で、その外国人の子どもたちの教育をどうするかということについての施策は、非常に不十分な状態が続いています。外国人学校は、現在も、正規の学校扱いはされないまま、自動車教習所等がこれにあたる「各種学校」扱い、あるいは「各種学校」の認可すら受けられない状態となっています。
 とりわけ歴史の浅いブラジル学校等は、資金面で余裕が無いため「各種学校」要件す
ら満たせないことから、公的支援を一切受けられないところが多く、保護者や教職員が多大な負担を強いられています。さらに昨秋からの大不況は、派遣労働者が多い日系ブラジル人コミュニティを直撃しており、少なくない子どもたちが学校に通えなくなるという事態が起こっています。
 未来を担う外国人・民族的マイノリティの子どもたちの「学ぶ権利」「教育への権利」の制度的保障は、まさに多民族・多文化共生社会を実現していくための重要な試金石で
す。その制度的保障として何よりもまず「外国人学校振興法」が必要です。
 このような問題意識の下、2005年からはじめた私たち「外国人学校・民族学校の制度的保障実現するネットワーク」(外国人学校ネット)の取組が契機になり、昨年には、国会議員の中でも与野党双方にこの問題に関する議員連盟・グループが結成されました。最近では与党議員でつくる「外国人学校及び外国人子弟の教育を支援する議員の会」が、外国人学校支援のための法律制定に向けた検討をはじめるという注目すべき動きも出てきています。
 このような状況を踏まえ、本シンポジウムは、当事者の視点に立った「外国人学校振興法」案を策定し、その成立を目指すための意見交換の場、また認識を共有する場にしたいと思います。外国人学校関係者をはじめ多くの方々の参加をお待ちしております。ふるってご参加下さい。

◇ 日時 6月27日(土) 15時〜18時(14時半開場)
◇ 場所 在日本韓国YMCAアジア青少年センター
〒101-0064 東京都千代田区猿楽町2-5-5 TEL:03-3233-0611
JR水道橋駅徒歩6分/御茶ノ水駅徒歩9分/地下鉄神保町駅徒歩7分
アクセス⇒ http://www.ymcajapan.org/ayc/jp/map1.htm
◇ 参加費 大人1000円 学生500円(高校生以下は無料)
◇ 内容
第1部:報告 
● 外国人学校に関する法制度の歴史とそれを巡る昨今の動きについて
 田中宏(一橋大学名誉教授、外国人学校ネット共同代表) 
● 外国人学校ネット作成の『外国人学校振興法』要綱の解説
 李春熙(弁護士、外国人学校ネット運営委員) 
第2部:パネルディスカッション 
 マリア・シズコ・ヨシダ(エスコーラ・ピンゴ・デ・ジェンテ校長、ブラジル学校協議会代表)
 柴田昭悦(ホライゾン・ジャパン・インターナショナルスクール理事長代理)
 金順彦(東京朝鮮学園理事長)
 張建國(東京中華学校理事長代行*予定)
 李和枝(東京韓国学校初等部教頭) 他
*ポルトガル語の同時通訳をします。通訳が必要な方で参加希望の方がいらっしゃる場合、事前(なるべく2週間前まで)に下記のEメールアドレスにお知らせ下さい。
◇ 主催 外国人学校・民族学校の制度的保障を実現するネットワーク 
 連絡先:〒169-0051東京都新宿区西早稲田2−3−18−52 RAIK・外キ協
 http://2007tokyo.blog113.fc2.com/blog-category-21.html
 メールアドレス: school@econ-web.net