「ホームレスへの差別と人権意識」ワークショップを大学で実施

「ホームレスへの差別と人権意識」ワークショップ
場所 亜細亜大学
参加者 大学生54名

栗田充治先生の「ボランティア論」の
授業の一環として行われました。
大学でのワークショップは4年ぶりです。
「ボランティア論」を受講されている学生だけあって
ホームレス問題に対する関心も高く、
多くの意見や質問が出されました。
スタッフと学生の間で意見交換する場面もあり、
ちょっとした交流もできました。

終了後の感想も内容が濃く、
ホームレスの人に対する見方が変わったという声が多かったです。
その一部を紹介します。

*(ホームレス暴行致死事件について)ホームレスに対して
「社会を掃除してやった」というような少年のコメントに憤りを感じました。
将来は警察官としてこのような残忍な事件を一件でも減らせるよう、
ホームレスに対する意識改革を住民にしてもらえるよう私も動いてみたい。

*ホームレスの人達に対して多少は怖いという印象をもっていたけれど、
それより、ホームレスの人達が私達に対して感じる怖さの方が
よほど大きいと思った。もっと相手の立場に置き換えて
考えなければいけないと思った。

*ホームレスの自立支援法はできたけれど、
まだまだ弱い立場になっていると思った。
私も今回話を聞かなければ、
思い込みなどによる先入観をもってしまっていたので、
もっと関心を向けたりしなければいけないと思った。
産業構造の違いによる変化はこれからもどんどんあると思うし、
職を失う人も増えていくと思うので、ほんとに他人事ではないと思った。

*努力の範囲を超えた失業が原因でホームレスになってしまった人が
たくさんいると初めて知った。

*自分の思っていた以上に(ホームレスになる)原因がたくさんあって驚きました。
自分はプリンターが普及して便利になってよかったなと思っていたけど、
その便利さの代償に多くの人が職を失ったということがショックでした。

*「ホームレス」ということに今まで持っていたイメージから
今回の講義で考えが変わりました。
自分で何か出来ることがあれば少しでも力になれたらいいなと思いました。

*心のどこかで怠け者では?と思っていました…
なので、決してそうではないということを知って反省しました。
昼間は安心して寝られるから寝ているのに、
だらだらしていると思っていました。

*(ホームレスの人を支援する制度について)活用しようとしているのに、
1ヶ月や2ヶ月で追い出されてしまうという、中身の薄いものになっている。
社会的支援が足りていない。もっと社会や個人が受け入れ体制を作るべき。
法があるのであれば、それを実行する個人の力をつけていく必要があると感じました。

*一度落ちたら戻れない、戻りにくいという仕組みは変えるべき

*多くの人が仕事をもっていて稼いでいることを初めて知った。
けど収入も少ないし、支援を受ける制度も少し不利な条件であることが悲しかった。