豊かな自然を守る峡南衛生組合ごみ処理施設−身延町ウオッチング2

峡南衛生組合の遠藤稔所長の熱弁に圧倒される
 ウオッチングで最初に訪ねたのは峡南衛生組合のごみ処理施設。遠藤所長にお話を伺いましたが、その熱弁に圧倒される思いでした。
 この施設の特徴は、EM(有用微生物群)を使用していること。それは主に次の用途に使われています。
1 焼却施設内の臭気抑制対策
2 し尿処理施設(受入槽)への投入による脱水汚泥の肥料化
3 食品廃棄物リサイクル処理への利用による堆肥化(「発酵たい肥峡南1号」として組合直売で販売)
4 焼却灰のリサイクル(平成22年4月より全量リサイクル予定)で成形したアークサンド(人工砂)にEM培養液を浸して水質浄化剤を開発(22年4月より発売予定)

焼却施設内の臭気抑制対策
 EM使用前はフマキラーの殺虫剤・消臭剤を使用していたため、現場職員の健康管理に非常に問題があったということです。
 写真はごみ焼却施設内のごみピットに入れられているごみです。1週間分をためて焼却するそうですが、ごみの山を覗いてもほとんど臭いがしません。このごみピット内にもEMが噴霧されています。

食品廃棄物リサイクル処理
 組合の管内(身延町、早川町など)にある食堂・旅館・宿坊など60か所を対象に、年間100t前後の食品廃棄物の収集、処理を行い、「発酵たい肥峡南1号」として販売。1年間で2400袋(500円/15kg入)を組合直売で販売しています。
 写真のように、食品廃棄物を容器に入れ、EM処理した「ぼかし」をふりかけ発酵させます。。その上で攪拌機で処理して、たい肥化しています。

焼却灰のリサイクル
 写真は施設内の庭です。リサイクルしたアークサンド(人工砂)にEM培養液を浸したものです。この人工砂は雑草が生えにくいという特徴があります。それは写真のとおりです。
 この特徴を利用して、水質浄化剤を開発(22年4月より発売予定)しているわけです。EMの利用によるごみ処理は、たい肥や水質浄化剤などの商品も生み出しているのです。