夏休みに入り、さまざまなイベントやお祭りが開催されていますが、楽しいイベント会場で使い捨て容器のごみの山を見かけることはありませんか?地球・人間環境フォーラムでは、使い捨て容器に替えて、繰り返し洗って使用するリユース食器の普及に取り組んでいます。
リユース食器が最大規模で利用される野外音楽イベント「ap bank fes ‘09」(2009年7月18〜20日@静岡県掛川市)に行ってきました。(http://www.apbank-ecoreso.jp/09/index.html)
会場内では、オーガニックフードなど食にこだわった飲食店が並んでいて、そのすべてにリユース食器が利用されていました。美味しく食事をいただいた後は、エコステーションに食器を持って行き返却します。
エコステーションでは、リユース食器のほか、生ごみやペットボトル、その他のごみを分別していて、計測された回収量が掲示される仕組みになっています。初日の早い時間に行ったので、まだ回収量は掲示されていませんでしたが、エコステーションに配置されているボランティアさんが丁寧にリユース食器の返却方法を教えてくれました。
ap bank fesのリユース食器の企画・運営を担当している国際青年環境NGO A SEED JAPANさんに聞いたとところ、今年使用した食器はリユース食器ネットワークに参加する10団体よりかき集めて使用したそうです。また、会場内にはリユース食器洗浄ブースが設けられ、業務用の食器洗浄機3台を稼働させて、ボランティアさんの手によって食器が洗浄されていました。乾燥した食器は再び売店に運ばれ、利用されます。
ap bank fesは、さまざまな環境に配慮した取り組みを進化させながら導入していますが、今年はリユース食器の導入のほか、無料のカトラリー(スプーン、フォーク)提供を廃止し、来場者すべてにマイ箸、マイカトラリーの持参を働きかけていました。忘れた場合は会場内に設置されているカトラリースタンドで購入しなければなりません。また、マイ食器の持参も呼びかけており、食器持参者が使用した後の食器を洗浄するMy食器洗浄所も設置されていました。
昨年は開催3日間で8万1,000人が来場したap bank fes でリユース食器が導入されることで、多くの方にリユースについて考えてもらい、普段の生活でも使い捨ての習慣を見直すきっかけになればと期待しています。
リユース食器はap bank fes以外にも大小さまざまなイベント、お祭りで使用されています。小規模なイベントや、キャンプ、会議などでも利用が可能ですので、リユース食器を使ってみたい方はリユース食器ネットワークのweb<http://www.reuse-network.jp>をご参照ください。(天)