渋谷川に沿って南下 しゃれたデザインの改良湯

春の小川の歌詞から始まった渋谷川のお話、あちこちに飛んですみません。銭湯を一つ一つ訪ねながらなので、行く日も歩く場所もばらばらで、頭の中もだいぶ混乱してきました。それで今日は全体像をおさらい。

渋谷川の源流は代々木公園の近くと、新宿御苑にあって、代々木公園の方からは、河骨川、宇田川と流れて渋谷の街にやってきます。こちらにあるのが代々木八幡駅そばの「八幡湯」。
新宿御苑の方は玉川上水の水番所がもとの起点で、この近くに「蓬莱湯」。新宿御苑、神宮外苑に沿って来ますが、千駄ヶ谷には「鶴の湯」です。裏原宿の繁華街を南下、このあたりは渋谷川遊歩道となって渋谷へ、宮下公園で宇田川と合流しているようです。こうしてみると渋谷センター街、キャットストリートと若者の集まる街の下を流れて行くんですね。

ここまではどちらの流れも地下ですが、渋谷駅前の東側で地表に出てきます。東横線のすぐ東を恵比寿へ向かい、並木橋には「さかえ湯」、あとは明治通り沿いにずっとたどって行けます。

渋谷川沿いにはまだいくつも銭湯があります。渋谷と恵比寿の中ほどにあるのが改良湯、ちょっと変わった名前です。明治通りを並木橋の交差点も越えた先の東側です。この付近まで来ると、渋谷川も河岸にちらほら緑があり、少しは川らしくなってきます。

ちょっとユニークな建物で、明治通り側から行ってまず目に入るのは三つ並んだ丸窓、側面にまわったところにある玄関も、幾何学模様のガラスなどユニークなデザインが目を引きます。内部では壁の絵が白樺林の写真?貼り紙なのは、ときどき取り換えるのでしょうか、ちょっと不思議。

ビルですが、脱衣場、浴室の空間は広く、サウナやいろいろな種類の浴槽があり、気持ちいいです。珍しく家族づれ、というか子供の姿が多く、地域で人気の銭湯のようですね。

改良湯 渋谷区東二丁目19-9 土曜お休み 15:30−24:30 渋谷駅か恵比寿駅から10分くらい