「肝高の阿麻和利」沖縄中高生の劇〜平田さんの言葉から始まった

沖縄出身の一人の若者平田太一さんが 
「やっぱり田舎で働こう。」と思いたち 
数年ぶりに里帰りをしました。

そして 地元の中学校へ行って まだ先は見えないけれど
演劇で何かを作りたいと考えました。
さて、誰も知らない中に飛び込んで行って 
どうやって 今時の中学生に声をかけていこう・・・・
さんざん 冗談を言った 最後の5分 そこにすべてを
かけて 平田さんが言った言葉は
「じゃ、次の時は 友達を一人 絶対連れてきてね。」
そう約束を取り付ける言葉でした。
それを数回繰り返して ちょっぴり 集まる仲間が 増えました。
そして 7人になりました。

この話を私が去年 東京での平田さんの講演会で聞いたのは 1年前です。
たった一人の思いから始まった この取り組みは
10年後の今年 100名の沖縄の中高生が加わって
沖縄公演が話題を呼び たくさんの応援者も手伝って
6年ぶりの東京公演が 実現しました。
10年・・・メンバーの入れ替わりもある中で
10年間の監督平田さんと 子ども達との係わり合いと 
お互いを理解しあう言葉と そして揺れ動く心
たくさんの事が あったことでしょう。 

昨日 私の小さな夢が叶って 100人の沖縄の子ども達の公演を見てきました。
題名は「肝高の阿麻和利」
http://amaaka-tokyo2009.jp/fla.html
お話は 今から約550年前の琉球王朝時代、舞台は当時の勝連城主となった
阿麻和利の誕生から 歴史を変えた出来事〜死までを沖縄の踊りもふんだんに
描いたもの。
うるま地域の中高生が 見事に演じきりました。

開場の1時間前から 子ども達を応援するたくさんのサポーターさん、関係者の方
座席の案内は 舞台衣装を着ている中高生でした。
みんな一生懸命でしたよ。
クライマックスが近づくにつれて 開場は息をのみ
一瞬 開場と舞台の空気が 1つになったのが わかりました。
終演直前から 2階席まで スタンディングオベーションの拍手♪
客席からは「よくやった〜」の声が響き
開場を後に 下る階段の途中の両端から 出演した子ども達からの
「ありがとうございました。」の声をたくさんもらって
また涙が出そうでした。
ありがとうを伝えたいのは 私の方でした。
あなた方は 最高でした。
みんな一生懸命で 一人ひとりが 輝いてみえました。

※またきっと 子ども達は成長して 東京へ来てくれることと思います。
その時は ぜひごらんください。(告知が遅れて 反省・・)
それまで、私達 大人も 成長しましょう♪

若い平田さんが蒔いた 一粒の小さい幸せの種。
みんな(←これが、大事)が笑顔で 幸せになれる種は 必ず どんどん大きく育ちます。
あなたは 今日 どんな小さい種を蒔きますか?