独自の防災に取り組むまち京島、ポケット広場前の電気湯

墨田区京島三丁目の街なかにある電気湯はビルの銭湯ですが、窓も大きく、脱衣場も浴室も明るくて、ビルの銭湯という感じが全くしない広々とした銭湯です。二階分の空間を使っているようです。浴室の天井もかまぼこ型の浅いドームで、4色の太いストライプで塗り分けているのが斬新。奥の壁一面のタイルのモザイク絵は、ヨーロッパの湖とお城で、お城が空中に浮かぶ幻想的な絵です。

この電気湯と道路を挟んで小さな広場があり、風呂上がりに涼むのにはちょうどいいです。多分この広場は休憩やコミュニティの場と、防災のためのスペースとして作られたのでしょうか。

京島三丁目あたりは戦災をくぐり抜けた木造住宅が密集しており、震災時の被害が心配されているのですが、独自の防災対策が着実に進んでいます。小さな広場、小さな避難路を多数整備し、そのまわりの住宅を高層でない集合住宅(コミュニティ住宅)に建て替えていくやり方です。駅から少し距離があり、地元密着の商店街もあることから、このような方法を選んで成功されたのではと思います。

別の場所にある広場には手押しポンプがあったりして、それとなく存在を主張しているのでした。

電気湯 墨田区京島三丁目10−10 15:30〜23:30 木曜お休み 京成押上線曳舟駅から5分くらい