さくらびレポート118〜学校に泊まりたい!

櫻ヶ岡中学校の中平です。校内での制作が本格的にスタートしたのは先週の金曜日。それからまだわずかしか経っていないのに、生徒に変化が生じています。

「今日は学校に泊まりたい。ここで一夜を過ごす準備をしてきた」。冗談なのか本気なのか、3年生が制作中にそんなことを言いました。他の男子も「俺もそうだ」と言っています。「家に帰っても、勉強のことばかりで・・・。ここにいたいなあ」と言います。数日前は、この現場に来てもおしゃべりばっかりで何もしなかった生徒が、こんなに変わるなんて驚きです。

2階の廊下では、美術部員が壁や床、ガラスに絵を描きまくっています。絵が巨大化してきて、広がってきています。広がっているのは、絵だけではありません。数日前より描いている部員の人数が増えています。3人が5人になり、今日は8人で描いていました。そして、絵が大きくなってきています。こういったプロジェクトの良さは、他の作品や制作者の影響を受けやすいということ。単に絵を一人で描いていても気づかなかったことに気づいているのかもしれません。
 このまま本番も描き続ければおもしろいなあ、とか、別のお客さんが「私も描きたいなあ」と描いてしまうとか起きたらおもしろいだろうなあと思いました。

美術部員が作家さんと一緒に「牛」を描いています。作家さんも美術部員が来るということで、準備してくださったんですね。感謝です。
こういう姿を、私は待ち望んでいました。こういうことが楽しいのです。言葉には言い表せません。