今年の夏休みは芸能人の薬物犯罪の報道のせいで
一気に薬物乱用への関心が高まっています
警察庁の発表では
覚せい剤の密輸事件は前年の4倍
押収量は前年の6倍に増えています
大麻の栽培事件は前年の41%増え
初犯が全体の85%を占めているといいます
このデータから決して一部の芸能人や暴力団関係者だけでなく
一般の学生や会社員、主婦などが乱用していることが想像できます
当会では2005年5月から中学生以上を対象に
ティーンズドラッグワークショッププログラムを開発し
子どもや保護者に実施しています
内容は
①ドラッグルーツ・・・いつからなぜあるのか?
②ジャンキーリスト・・・どんな人がどんな目的で使うのか?
③身体のどこに作用するのか?
④ドラッグマーケット・・・なぜ危険なものが売られるのか?
⑤ドラッグフリー・・・自由とはドラッグに支配されない生き方
などです
参加者は大変真剣にドラッグについて考えてくれました
ごくたまに大人の中に『インパクトが足りない』とか
『もっと危機感をあおるべき』などと言う人がいますが
当会ではその様なプログラムは開発しません
危機感やインパクトは多くのメディアにあふれていますが
それで問題が改善された事があったでしょうか?
脅しや禁止だけでは学習や教育とは方向性が違います
長期的な予防効果は子どもが自分自身のこととして実感し
様々な角度から考えたり、大切な事に気づく事が前提です
特に思春期以降は大人への反抗心や反発がありますので
大人の思惑通りに行動するほど単純ではありません
ただ大人たちが真剣に向き合い誠意を持って伝える事を
子どもたちが望んでいるのは間違いありません