2009年 秋号の主な取材記事 ② —天文学者 小暮 智一 さん

ガリレオ・ガリレイが望遠鏡を作り、
宇宙を眺めてから、400年。
今年は世界天文年2009に当たります。
おまけに、46年ぶりに日本で皆既日食を見られるということで、
ちょっとした、天文学ブームでした。

にっちの読者の恩師が天文学会の理事長まで勤められた大家だと聞き、
取材に行ってきました。そのかたの名は、小暮智一さん。
1926年生れですから、今年83歳になられます。

(右の写真は、ハワイにある「すばる望遠鏡
世界天文年2009のポスターからとったものです。
小さな人のそばに、ガリレイの望遠鏡がおいてあるんですが、
わかりますか?)

ほかの星にも地球と同じような生命体がいるのだろうか?
とか、UFOはいるのだろうか?
とか、素人の勝手な質問を投げけると、
「それはね、……」と即座に答えてくださるこ気味のよさ。

さすが、高校の先生をしながら、若いころからの夢を実現されて、
京都大学の教授や、美星天文台の台長をつとめられた方です。

前号の河合雅雄さんが地球上の生命史の時空間で話をされたのに対し、
天文学者 小暮智一さんは、億年の単位で話をされて
私たちを無窮の世界へと誘ってくださいました。

時には、日常に縛り付けられている私たちを、
生命史あるいは宇宙史の中において眺めてみると、
これまでと違った発見がたくさんあるに違いありません。