CEP思春期の性と危機管理—心と体を守るために—

昨今、思春期の性の問題は深刻なものとなってきています。

厚生労働省の調査によると、
高2男女で性経験がある人の30%以上は
2人以上の性的パートナーを持っています。
一方、コンドームを使用している人の割合は、
性的パートナー数が1人の場合で35%、4人以上の場合はわずか5%と
相手が多い人ほどコンドームを使用していないというデータがあります。

このような無防備な性行動から、性感染症や望まない妊娠により
心身ともにダメージを受けてしまう10代の若者が後を絶ちません。

メディアでは刺激の強い性情報が氾濫していますが、
子どもたちにとって本当に必要な情報は伝わっていないようです。
正しい性知識を得る事は子どもの大切な権利です。
子どもたちが、正しい性知識を身につけ、
自分や相手の心と体を守ることの大切さに気づくために、
新しく「思春期の性と危機管理—心と体を守るために」を開発しました。
子どもだけでなく多くの保護者にも知ってほしい内容となっています。

<内容>
1.動物の性と人間の性を考える
2.性情報の影響と性行動
3.妊娠と中絶
4.性感染症とHIV感染
5.お互いの心と体を守る予防法

先日、初めてこのワークショップを実施しました。
参加者は大学生〜社会人7人。
具体的な数字が出てわかりやすいという声がある一方、
内容が盛りだくさんのため、情報量の多さを指摘する声もありました。
次回の実施までに、情報を整理するなどの改善を進めていきます。

<参加者アンケートより>
*高校生が何人と付き合っているかという話が衝撃的だった。
*具体的な数字がたくさん出てきて、全国の高校生全体が見えた。
*子別れの儀式が切なかった。
*動物は自立できて相手に認められなくては交尾ができないのに、
人間は自立してなくて相手に認められなくてもできてしまうので、
自分のためにも相手のためにも
真剣に考えて行動しなければいけないとわかった。
*一つ一つの内容はわかりやすかったが、情報が多く、
最後まで全てを頭に入れるのは難しいと思った。