BIG ISSUE 126号 幕内秀夫

きれいと元気をつくるごはん
ご飯少ない女性、ガン発生率2倍以上
 

私は病院(帯津三敬病院・川越市)でガンの患者さんの
食事相談を始めて約20年になります
これまでガンという病気は「長生きするようなったから増えた」と
言われてきました

ところがここ数年、10年ぐらい前から
20代、30代のがんの患者さんが増え
乳房、卵巣、子宮などの婦人科系のガンの人たちです

厚生労働省研究班の調査では30代では女性のガンの患者さんは
男性の2,3〜2,5倍になっています

ガンの原因は食事だけではありませんが女性のガンの低年齢化
増加の背景には食生活の問題がある事は間違いありません

今、世界的な日本食ブームが起きています
日本は男女ともに世界一の長寿国なっているからなのでしょう
また最近は食品偽装の問題もあり安全性や食品添加物も無視できません
その点でも米は単に乾燥しただけの食品ですから
日本のご飯ほどきれいで安全な熱量源はありません

ところが若い女性は男性よりご飯を食べません
最近は1日に1回しかご飯を食べない人が増えています
ご飯の代わりにパン、菓子パン、サンドイッチ、ピザ、ラーメンなどで
油脂類や乳製品がたくさん使われてきわめて高脂肪の食生活になっています

たかがご飯、されどご飯
長い間主食として食べられてきた意味は非常に大きなものが
あるのではないでしょうか

*著書「粗食のすすめ」「夜中にチョコレートを食べる女性たち」など多数

<オミナエシも秋の花ですね>