都民フォーラム「現代の子どもが抱える心の問題」

都民フォーラム「現代の子どもが抱える心の問題」
 —ライフステージごとの発達障害の課題—
に参加しました。

4人の先生方がそれぞれの立場からお話されました。
その後1時間ほどのシンポジウムがあり、
とても内容の濃い考えさせられる質疑応答でした。
発達障害の思春期問題と対応についてご紹介します。

<思春期の子どもが気づくこと>
・自分にとって普通でも他の人にとっては普通でないことがある
・自分というものから逃げられない
・自分の事(自分らしさ)がよく分からないと生きにくい

<発達障害のある子どもたちの思春期>
・みんなと同じにやれない自分の事が好きになれない
・自分を邪魔扱いする社会とはうまくやっていきたいと思わない
・自分の将来のために今がんばろうとはどうしても思えない

<自分らしさの中心>
・低くなりがちな自己評価
・自分らしさを確認する手段を見つけにくい(人からの評価の不足)
・自信につながるような「自分らしさ」がとらえられない
・他者からの評価を過剰に気にするか、完全に無視する

<「自分の不確かさとそこから生じる問題>
・自分のことがよく分からない→不登校が起こりやすい→自立の難しさ
・自分を確認しようとする行動の発達障害的なかたより
→強迫、自傷、摂食障害、暴力

<自分らしさへ向けての支援>
・この自分でやっていける感じを取り戻す
・自分の中に認められるものを見つけ出す
・自分との穏やかで安定した関係をつくる

思春期は発達障害の有無に関係なく、自分探しなのだと思いました。
また素因があっても生活習慣によって発達障害が大きく出たり
そうでなかったりという話も興味深かったです。

<フジバカマは秋の七草の1つです>