Nプロジェクト実行委員会代表の中平です。毎回好評の高校美術部。今年は、新たに上田染谷丘航行美術部が顧問の臼井先生を強力に動かして参加してくださいました。
臼井先生は、松代高校教諭当時から長野県下に名が知れ渡った先生。とがびからも以前からずっと参加オファーを伝えていたのですが、やっと今年参加がかないました。
上田染谷丘の作品は、はじめ、どういう作品なのかわかりませんでした。「顧問の趣味で」と照れ笑いをする臼井先生の横には、メイドさんがたくさんいました。メイド喫茶でもやっているのか?と思っていましたが、二日目になり、その作品の意図がはっきりしてきました。写真のように、お客さんが、紙粘土のオムライスにケチャップでメッセージを書いていく作品だったのです。
この作品で感心したことは、単に食べ物を使った作品なのではなく、学校や日本国中の残食の量について言及した立派な「社会的メッセージ」を持った作品であるということです。あまりにも身近すぎて見落としそうな食の問題を、はっとするような視点で可視化した作品です。高校生と中学生では、社会的な視点が違います。高校生の完成度と着眼点に驚きました。