とがびレポート64〜丸子修学館高校美術部「まるび」

Nプロジェクト実行委員会代表の中平です。メガとがび2009参加の高校紹介、最後は丸子修学館高校美術部「まるび」を紹介します。
まるびは、3年前からとがびに参加しており、南校舎と言われる3階建ての校舎全部を美術館に変身させてしまい、一躍有名になりました。もともとは、とがび一期生の小林君が丸子修学館高校に入学したところから始まります。まさに、運命的な出会いといっていいでしょう。その時すでにまるびは、限りなくとがび的要素を発展させた活動をしていました。今では、とがびになくてはならない常連です。今年は、小林くん曰く、「史上最高、最大の展示」を目指していました。

南校舎を入ると、階段には、真っ白で何も描かれていないキャンバスが。真っ白って、なんというか、何か描きたくなるというか、なぞと言うか、なんで描いてないんだろうというか・・、いろいろなことを考えさせます。会場に入ってすぐなので、展示に対する期待感が膨らみます。何かが起こりそう。

高校生のコンセプトの深さと大胆さを感じさせる作品。教室内全てがシュレッダーで占領されています。奥には、人間の姿のような影が。なんというか、教室を、紙ではなく、何かが占領、埋め尽くしている感じ。かなり、息苦しい。息苦しさが教室に充満している。よくぞここまで埋め尽くしたという爽快感も感じます。ここまでいぇってくれると主催者として嬉しい限りです。

シュレッダーは、校庭で燃やされました。このパフォーマンスも見事。

丸子修学館高校の作品は、多彩です。今回、3つの高校に参加していただき、3校の個性が際立っていました。中学生は、高校、大学、作家と、自分の将来をつなげて展望することができたと思います。美術では、こういったつながりで見せる展示はなかったと思います。運動部は、陸上などは中、高、社会人が同じレースに出る競技会があります。美術はなぜないのでしょうか。あれば面白いことがおきるんじゃないかなあと思います。
高校の出品者の皆様、ありがとうございました。今後もよろしくお願いします!!