ということで、横浜からはるばるやってきました京島!
1時間以上かかりましたが電車では乗り換えなし。
お目当てのキラキラ橘商店街の入り口にさしかかると、これまたお目当ての岸井大輔さんが右往左往しながら飛び出してきて、「え、なんでいるの?!」と声をかけてまた去って行きました。
これはポタライブの一部か何かでしょうか。
ということで、9月1日から始まった「墨東まち見世2009」の非常に興味ある拠点「墨東まち見世ロビー」へとやって来ました。
劇作家の岸井さんが100日間、住み込みで運営しているスペース。ちなみに岸井さん、住み込みというか、現住所がここです。
この日は折り紙作家の西田シャトナーさんの初個展をやっていました。
ものすごい完成度なんですが、なんと西田さん、これらすべてを自宅に囲いこんでおいたそうで、一番古いもので73年という作品も。
岸井さんいわく、「こういうものを掘り起こすのもコミュニティアートのひとつ。ものすごいスキルがあっても隠している人がいる。そういう人がじゃあ俺も、という場を提供するのも大切な機能です」
しかし本当に岸井さん、いい仕事してます。
ここに住み込んで、まちの方にはひたすら「何か見たいものはありますか」「やってみたい企画はありませんか」と話しかけています。
また、アートをやりたい人の相談にものる「アーツカウンシル」も実施中。
まさにからだを張ったコミュニティアートだと思います。
しかしこのキラキラ橘商店街も実にエネルギッシュな場です。この日は祝日だったので、ほとんどの店が開いてないとか。にもかかわらず隣のモツ焼き屋さんは大入り満員でとてもにぎやか。
すべての店にウリがあるのだけれど、それが言語化されていない、と岸井さんは言います。「アートはわかりにくい、と言われるけれど、彼らの方がよっぽどわかりにくい。商売してるんだからもっともっとその店のセールスポイントを表に出すべき。それを言語化するのもアートの仕事」
帰りもまちのこと、アートのことについてあれこれ話しながら帰りました。関心が同じだから話が早くてすごく気持ちがいい。
かなり元気をもらって仙台へと帰ります。
(門脇篤)