三町離れた通りの猫

みなさん、こんにちは。マッチャンです。
10月も後半、すっかり秋らしい気候に
なってきましたね。秋が深まると夜が長くなり
雰囲気的にも、読書をしようとか、夜更かし
してみようとか、夜食をいただこうとか、
何となく、「楽しみたいな」という思いに駆られます。

秋の夜長、僕は溜まっている事務作業を
自室でしたいと思います。エアコンもつけず、
窓も開け閉めせず、長袖のパーカーを着て
作業するのですが、わりとこのシチュエーションって
集中できるのですね。

ところで。
市民事務局かわにしの事務所のある通りは
表通りから、少しだけ裏手に入ったところにあります。
神社があったり、お野菜等を売っているお店があったりします。

何となく不思議な一角です。
不思議な一角にある事務所に、不思議なスペースが
あります。僕は事務所での作業中に、時々、
ながめていたりするのですが、数日前に
一風変わった空想をしました。

それは、三町離れた猫のことでした。
その猫は、いつもお腹をすかしているのですが
気高いスピリッツを持っていて、畑の作物を食べようと
しないのです。でも、人間が山と捨てるごみ置き場の
食べ残しを食べます。

僕が疑問的に考えていることを、その猫も考えてくれていて
なぜ、ここにいるのだろうとか、離れた町に行くのはなぜだろうとか
あれこれと自分の存在について考えるのですが
どれも、僕自身の空想ですので、けっして答えはなく
ですが、このことについて今も考えていることが
無駄ではないこと 猫もわかってくれていて、
だから僕はこんな猫のことを空想し始めたのだろうな
と感じるのです。

空想の裏返しは、自分の自信の無さで
そうであっても、何かを成し遂げる度に
自信はついていきます。
人間というのは単純ではありませんから
ウダウダと考えるのですが、複雑に考えながら
方向性は定まっていきます。

迷いながら、少しでも誠実でいれること
コツコツでもいいのだよと
猫はそう言ってくれたような気がしました。

そして、一日の仕事が一区切りつき
僕は三町離れた、自分の町へと帰宅する
準備を始めました。