子ども虐待 親から続く貧困の連鎖断て

堀場純矢 日本福祉大准教授より

親による虐待や育児放棄などで児童養護施設に入所する
こどもたちの入所率が全国平均で91%に達し
特に都市部の施設は飽和状態である

00年から08年まで東海地方の児童養護施設6箇所の
父母352人を対象に調査した

親の学歴が高校卒以下が93%
就労が不安定な人が32%
無職が28%
生活保護受給者の割合10%
社会保険が無保険状態にある人26%

近所付き合いが『ほとんど皆無』が92%
精神疾患・症状がある人が26%
慢性疾患・症状がある人が22%

このような家庭環境で育った子どもたちは
アレルギー25%
過食・偏食24%
歯科疾患20%

地域で孤立し、心身の健康問題がきわめて深刻である
この困難な問題を解決するには
児童福祉施策の拡充だけではすまない
国際的に見ても水準が低い日本の雇用・住宅・医療・教育などの
社会政策や社会保障・社会福祉制度を含めた
生活保障制度のトータルな整備・拡充が必要である

<シラヤマギクは素朴な花です>