デンマーク 休職者が出ないよう予防に力
『世界一幸せな国』と言われることが多いデンマーク
働く場でのストレスを減らし心の病による休職者が出るのを防ぐ
『予防活動』に力を入れる
07年4月から国内のすべての事業所の職場環境を査察し
緑、黄、赤の『スマイリー・マーク』で格付けして
公表する試みが始まった
労働人口330万人の同国では1年間の休職者が約14万人
うち3分の1は職場環境が原因とされている
『この査察により将来的には休職者を10%減らすという
国家目標を立てている』と労働環境局のメッテ・ブーフス査察官は言う
査察官580人で11年までに約20万ヶ所の事業所を『抜き打ち』査察
以降は3年おきに査察する
職場環境は心理面だけでなく安全面や騒音なども対象にする
心理面では職場の暴力、仕事の量、夜勤態勢などを評価
業種ごとにどういった質問をすべきかのマニュアルもある
赤スマイリーと格付けされたのに放置すると罰則もある
事業所自らが職場環境を整え国から『認定証』をもらう
制度も同時進行で進む
こうした事業所は3年間王冠付きの緑スマイリーで公表される
ネテルストロム医師は過去4回日本を訪問し
そのたびに東京の地下鉄でサラリーマンが疲れ果てて
寝ている姿に驚くと言う
『日本の職場環境はどうなっているのでしょうか』
<冬空に柿の実が鮮やかです>