蛇崩川をたどって、目黒区寿湯

中目黒から歩いて行くと、大黒湯のすぐ北側に緑道が弧を描くように東西に走っています。ここは蛇崩川緑道といってもとは川だったところです。読み方は「じゃくずれ」です。ちょっと難しい・・・
東の方は中目黒駅のすぐそばで目黒川に合流しますが、西の方へ行くと蛇崩という交差点もあり、その前にあるのが寿湯です。和風銭湯で玄関も改装されていなくて、立派な破風も見えます。フロント方式ですが、脱衣場も木製の部分が多く、立派です。

浴室に入ると、近所の大黒湯とそっくりです。特に湯気抜きの天井は全く同じつくり、塗装で、最初は同じ設計で建てられたような気がしますね。浴槽はジェット中心で疲労回復に効果ありです。
ペンキ絵は富士山ですがちょっと変わっていて、前景はゴルフ場、そしてなぜか隅に犬が寝そべっています。なぜ? 女湯との仕切りには白川郷の細密なタイル絵で、これはなかなか楽しいです。大黒湯には鯉のタイル絵がありましたが、こちらは浴槽の脇の水槽に、ほんものの大きなコイが泳いでいます。

大黒湯も寿湯も、蛇崩川の川跡に近いのですが、最近杉並区が出された区内の史跡マップに、河川跡と銭湯を載せたそうです。このレポートでも、呑川、九品仏川、渋谷川など旧河川沿いの銭湯をたくさん紹介してきましたが、その中では川跡の近くに銭湯が多いのは水源があるから?と書いてしまいました。
杉並区の記事では排水の流し先を取りやすいで河川のそばには銭湯が多いという解説があり、どうもそちらが正しいような気がしてきましたが、皆さんの意見はいかがですか?

寿湯 目黒区上目黒五丁目27-18 14:50−24:30 木曜お休み 東横線祐天寺駅から10分