シリーズ「狭山池と世界文化遺産」 その2

狭山池は、7世紀中の初め頃に誕生した日本最古のダム式のため池です。狭山池博物館・郷土資料館の工楽館長は、「東アジアの古代水利灌漑施設」(例、韓国:碧骨堤、中国:安豊塘)という視点から、国境を越える文化遺産として、この狭山池の『世界遺産』登録を目ざした日韓協力を提案されています。

 そこで狭山池ダム事業にこれまで携わり、狭山池博物館運営を支援しようとする大阪府関係者が集まり、今年10月に、狭山池の堤の兄弟堤となる韓国の碧骨堤(金堤市:キムジェ市)をはじめ、河川と都市の再生を図った清渓川(チョンゲチョン/ソウル市)など、その他の韓国の歴史的土木遺産を、実際に現地調査してきました。

 今回は、そのご報告をさせていただき、ちょっぴり韓国の歴史、文化、活気に触れることにより、碧骨堤を会場に開催されるお祭り『地平線祭り』を見に行きたいと思っていただけたらと考えています。

■碧骨堤には龍のモニュメントが常設されている。