高齢者虐待: 08年度は1万4959件 12%増

<ニュース記事>
(%紫点%)(%紫点%)厚生労働省は20日、08年度に高齢者が家族や介護職員らから虐待された件数が1万4959件に上り、前年度に比べ1624件(12・2%)増加したと発表した。

このうち家庭内虐待は1万4889件(前年度比1616件、12・2%増)に上り、増加した件数のほとんどを占め、死亡の24人(同3人減)も家庭内だった。

家庭内虐待の被害者の約7割は、介護が必要な高齢者で、在宅介護を巡る虐待の深刻さが浮かび上がった。

調査は、06年施行の高齢者虐待防止法に基づき市区町村と都道府県を対象に実施し、今回が3回目。

虐待件数は2年連続の増で、増減率は前年度(5・6%増)の倍以上となった。
介護施設内での職員らによる虐待は70件で、前年度比8件増にとどまった。

虐待件数の増加について、厚労省は「(市区町村への通報義務などを規定した)防止法が一層周知されてきた」と分析する。

家庭内虐待の被害者のうち、77・8%が女性だった。加害者との同居率は86・0%で、加害者の続き柄は息子40・2%、夫17・3%、娘15・1%など。いずれも前年度とほぼ同じ割合だった。
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2009/11/21/20091121ddm001040011000c.html

平成20年度 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果/厚労省
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000002mce.html