養蚕が盛んだった杉並、蚕糸の森公園、和田商店街の桜湯

今度は中野駅から新井とは逆の南西の方へ、杉並区に入り丸ノ内線東高円寺の駅のそば、青梅街道に面して、蚕糸の森公園という大きな公園があります。明治45年に高圓寺にできた原蚕種製造所、のちの農林省の蚕糸試験所が筑波へ移転した跡地を活用した公園です。
善福寺川沿い、和田堀にある杉並区郷土博物館にも養蚕の器具などが展示されているそうですが、杉並村は養蚕が盛んだったんですね。緑が多く、人工の滝やせせらぎなどもあって、気持ちのいい空間が広がっています。
蚕糸の森公園のユニークなのは、一部が学校のグランドも兼ねていて授業時間は生徒用ということ。また、周囲の密集市街地の防災拠点としても重要な存在で、災害時に水を供給する施設もあります。

蚕糸の森公園の南側を東西に走る和田商店街、かつて妙法寺への参詣の道として賑わったということです。行ったときは道路の「遮熱性舗装」工事中。ヒートアイランドの緩和がねらいで、地球温暖化防止にも一役買うかもしれません。ユニークなお店も多くて、頑張っている商店街という印象です。

桜湯は和田商店街から北へ少し入ったところにあり、和風建築ですが、玄関は改装されていて、「さくら湯」と書かれたきれいな電照看板があります。 中に入ると、坪庭のスペースを使って脱衣場を広げ、TVとソファが置かれたゆったりした休憩スペースに改装されています。
 浴室にはペンキ絵はなく、花のタイル、男女の境はタイルで湖の絵。浴槽は奥から側面にかけて、かなり広いスペースがあり、ジェットなどが多彩です。歩いた後の疲労回復に気持ちいいです。

桜湯(さくら湯) 杉並区和田3丁目11−9 15:30〜24:30 木曜お休み 丸ノ内線東高円寺駅から10分くらい