戦災復興区画整理の新宿歌舞伎町から、大久保通りの万年湯

戦災復興区画整理をご紹介するのは三回目?、今度は新宿歌舞伎町です。

新宿歌舞伎町というと有名な歓楽街ですが、なぜ歌舞伎町というのか、ちょっと不思議です(いかにもぴったりの名前のような気もしますが。)調べてみると、もともと戦災後、組合を立ち上げて、戦災復興土地区画整理事業を行った地区で、歌舞伎座を誘致し、健全な歓楽街をつくろうという構想でした。歌舞伎町という名は環三桜坂でも登場した戦災復興の大御所石川栄耀が名付けたそうです。

現地はさすが戦災復興事業で、防災配慮が最優先されています。歓楽街としては意外に道路が広く、また今のコマ劇場前の広場は一時的な避難地となる防災広場として設けられたものでしょう。

歌舞伎町1丁目の北側、職安通りとの間も西大久保地区の組合戦災復興区画整理地区です。さらに北へ抜けると、大久保通り付近は韓国料理店が集中していますが、最近は延辺朝鮮族料理のお店なども並んで、ハングルがあふれています。

さて、そんな大久保通りから少しはいったところにある万年湯にはハングルの看板が出ているのかなと思いましたが、ぜんぜんありませんでした。

ビルの銭湯で、あまり装飾はなく、浴室の絵は赤い花、全体にすっきり明るい印象です。お客さんは高齢者の姿が少なく、付近のお店のご主人といったイメージの方中心で平均年齢ちょっと低め。一方お湯は熱め、ジェットの勢いもいいので、のんびりするというより、韓国料理同様、新陳代謝が進みそうな銭湯です。

万年湯 新宿区大久保一丁目15-17 14:30から24:30 土曜お休み 山手線新大久保駅から5分