あるがままこそ魅力的 過疎の島 海外が評価

古民家が並び居間も昭和30年代の面影を残した商店街が残るばかり
役場がある小値賀島の向かいの野崎島9年前から無人
500頭の野生の鹿がいるだけだ

だがその姿を05年秋に島を初めて訪れた東洋文化研究者の
米国人アレックス・カーさんは「日本の奇跡」と呼び感動した
ほかにはない『オンリーワン』

地方の危機感 挑む力に(アレックス・カーさんの言葉)

ぼくはいつも『明珠在掌(明珠、掌に在り)』を考えている
宝物は実は自分の手のひらの中にあるという意味だ
戦後の日本は『古いもの=文明ではない』『自然=危険』として
古い町並みを壊し山を真っ平らにし土手をコンクリートにかえた

日本の自然や古い町並みは欧米人をも引きつける力や妙があったのに
人間の手を加えて魅力のないものにしてしまった

京都の古い町並みも電柱,電線、派手な看板、マンションが目立ち
ごみごみとした中途半端な町になった
なぜこんなことになったのか

原因の一つは日本人の誇りの欠如だ
自分の住んでいる地域の自然、町並み、歴史、文化が実は嫌いなのかもしれない
だから壊して新しく造り替えようとしたのだろう
中略
東京から遠く離れた離島だからこそ古い町並みやありのままの自然が残った
長崎県小値賀町で進む事業は地方の再生の星になるかもしれない

東京や京都の悲劇はいま恵まれていることだ
努力しなくても人はやってくる
先進的な取り組みは中央ではなく危機感を持った地方から起きるに違いない

・・・・・・・一度壊してしまったものを元に戻すことはできないんですから
壊す前に考えなければいけませんね・・・・・・

<万両の赤い実がきれいです>