中野区千代の湯から東へ、銭湯の曲といえばかぐや姫「神田川」の碑

桃園川緑道沿いには、河跡に銭湯ありの格言どおり、(そんな格言ないか?)何軒か銭湯があり、高砂湯から東へ行くと、千代の湯です。

千代の湯は立派な建物で、薄紅色の縁取りのある白壁、紅葉の木、玄関上の破風など見所いっぱい、自動販売機がないので、落ち着いた景観です。
脱衣場の天井は格天井ではないけれど高くてきれい。柱時計も、坪庭も揃っています。洗い場は広くて島カランが二列、壁のペンキ絵は西伊豆の富士山、浴槽は奥側だけですが、横に広いのでゆったりしています。サウナもありますが低温で、暖まってから入ってくださいというのはちょっと不思議。木桶なのはとても珍しく、それもかなり使われてきたものだと思うのですが、きちんと手入れされています。また椅子が大小3種類用意してあるのも親切ですね。
千代の湯 中野区中央3−16−12 15:30〜24:00 土曜お休み JR中野駅から15分くらい

桃園川緑道をさらに東へたどると、大久保の手前で神田川に合流しますが、合流点の手前に、♪あなたはもう、忘れたかしら、の「神田川」の碑があります。この曲のメインテーマは風呂屋ですよね。赤い手拭い、小さな石鹸、洗い髪などが小道具が散りばめられた名曲だと思います。
歌の中には貨物列車が下宿のすぐ横を通る場面があります。碑の場所は中央線が近いのですが、作詞は早大の方ということなので、実際の場所はもう少し下流、高田馬場付近の山手貨物線かもしれません。EF13「八」か、EF10「東」あたりの機関車が引く黒い貨物列車が、轟音をあげてガードを渡っていったのでしょう。