しごと蔵のこと「作業日誌」より

現在、三人の若者が棟梁に指導を受けながら、大工技術だけでなく、屋根や左官の仕事も覚えながら数寄屋の改修に取り組んでいます。棟梁と打合せをしたり、現場の様子に気を配りながら、事務局との往復をする水畑さん。毎日、現場の様子が関係者へ「作業日誌」として送られてきます。

最近の日誌では、竹小舞を掻く(編む)様子が報告されていました。指導を受けながらの作業では工程通り進まなかったり、皆それぞれ、やきもきしたり、落ち込んだりすることもあるかと思います。それでも少しずつですが、「形」になっていく課程は感動もあるのではないでしょうか。現場をのぞきに行くと少しずつですが、変化があって、見ているだけの私でも完成が楽しみになります。(よ)

竹は解体前の壁に使われていたものを、再利用。密度も細かく乾燥したいい竹である。
(作業日誌より)