スピードスケート清水宏保 対談より

国の代表としてのプレッシャーは当然かかります
そのプレッシャーをサプリメントとして
自分を成長させればいいんじゃないでしょうか

——それが簡単じゃない。
あなたにはそれができても他の選手にはなかなかできない
 何か具体的な方法はありますか

例えば試合当日僕は3時間半ぐらい前に会場入りします
まず何を最初にするかというと観客席に座る
4ヶ所ぐらいに座って自分の滑っている状態をイメージしながら
メンタルリハーサルをするんです
これでかなり落ち着くことができます

——以前試合前『幽体離脱』するように自分を上から見て
自分自身を客観視するという話も伺いましたね

それもやりますね。ずっと上まで持っていくとさらに自分のちっぽけさがわかるんです
地球には戦争している場所もある。地震で壊滅している都市もある
地球温暖化で沈もうとしている島もある
自分はこんな小さなリンクでレースなどという小さなことに悩んでいる
なんとちっぽけな存在か。そう感じられるようになればすっと楽になれるんです
プレッシャーなんてどうでもいいことだと。
人それぞれの考え方がありますから
一流の選手はそれぞれの方法を持っていると思いますけどね

・・・・・・これと似たような話がありました。確か戦前の名著吉野源三郎の
『君たちはどう生きるか』だったかな?・・・・・・・・

<ボケの花がそろそろ咲きます>