さくらびレポート247〜暗闇美術体育館コラム@長野県信濃美術館ホームページ

櫻ヶ岡中学校の中平です。先日行われた暗闇美術体育館のコラム記事が信濃美術館ホームページに掲載されました。是非、お読みください。

2010年02月20日
桜ヶ丘中学校 暗闇美術館に行ってきました!
皆さん、夜の学校に行ったことがありますか?
長野市立桜ケ岡中学校では、一夜限りの学校美術館を開催しました。
生徒の皆さんが制作した光る作品を、真っ暗な教室、トイレ、廊下に展示し、一般の来場者へご覧いただくという企画です。
作品は、視覚だけでなく、嗅覚や聴覚、体全体をつかって体験するものなど、一つ一つ興味深いものでした。
また、今年は中学生だけでなく、信州大学学生の皆さんの作品や、一般アーティストの方の作品も展示され、それぞれの年齢や立場の個性が作品から感じられ、作品同士良い刺激を与え合う会場となっていました。
ご担当の中平先生にお話しをお伺いしたところ、この4月から選択美術の時間は完全に削減されるそうです。この企画は、生徒達の自発的な発想や好奇心が作品となって表現され、わたしたち鑑賞者も生の中学生を作品を介して垣間見ることができるものです。それは受身的な授業ではなく、選択美術という授業では受けることの出来ない能動的な授業だからこそ実現できるものだと中平先生はおっしゃっていました。
学校の中で、自由な発想やそれを発表する場がなくなってしまう今後、美術館がその役割を担うことは昨今言及され学校との連携がより一層重視される時代ではありますが、授業時間の無い中でどう関わることができるのか、とても大きな課題であることを痛感する夜でした。

http://www.npsam.com/diary/2010/02/post_124.php