ひきつづき、フォーラム筑紫会場の様子をご報告。
基調講演の次に、パネルディスカッションを実施しました。
前回は、病気、いじめ、不登校、ひきこもりの体験を話していただいたりというものでしたが、
今回は、同じ不登校でも、非行型の不登校。
非行少年と対峙している大人
非行少年と家族(親)として向き合ってきた方
青少年の代表(大学生)
この3名の方をパネリストにお話しを進めていただきました。
今回のコーディネーターは、日本ソーシャルコーチ協会の冨岡郁雄さん。
(実行委員会のメンバーでもあります)
コーチングなどの講座を開いたり、傾聴ボランティアの養成講座を開いたりされている
NPO法人の事務局長さんです(^^♪
普段はとてもソフトなイメージの方ですが、
当日は、実行委員会に参加されている日本ガーディアン・エンジェルスの
ボランティア活動もされているので、真っ赤なジャンパーと
ガーディアンのトレードマークのベレー帽でご登壇いただきました(どこの所属でしたっけ?)
今回のお話しも、胸にぐっと来るような話です。
お子さんが中学生から非行に走ってしまい、
少年院に2回入ってしまったといわれる能登原さんは、
現在、ふくおか「非行」と向き合う親たちの会「ははこぐさの会」
という、同じような体験で悩んでいる、保護者を対象にした自助グループを
主宰されており、色々な当時の体験を涙ながらにお話しくださいました。
他の子よりも少し元気な子。
昭和の時代のガキ大将のような子。
お子さんは、そんな子どもさんだったそうです。
しかし、そのために、
学校で何かあると先生にお子さんのせいにされたり、
最初は、受け流していたことも溜まってきて、
息子さんも大爆発となったのではないかと思います。
それからは、とても壮絶な時期を過ごしてきたことが
お話しの端々から、想像することができました。
しかし、それは体験した人でなければわからないこと…。
それと、ほかにもお話の中で印象に残ったのは、
がんばっている子どもに対して、「がんばれ!」と言葉をかけるのは
相手をもっと追い詰めることになるということ。
これは、小さな子どもを持つ親でも、子育ての中で気をつけなくてはならないなと感じた次第です。
この会場での、青少年代表は大学生の長野君。
大野城市でteam.LIFEという地域を活性化するという活動を行う
大学生の団体のリーダーです。
彼は非行に走ったことがあるわけではありませんが、
青少年の代表として、子どもの心の代弁をしてもらいました。
彼も、高校生のときに遅く帰ってきたりすることもあったそうですが、
親御さんは特に、色々口出しをする方ではなかったとか。
しかし、おばあ様から「遅いけん、心配しよったよ」という言葉を聞いて、
ちゃんと、自分のことを気にかけてくれているんだなということがわかり、
心の中で、心配かけたらいけないなと感じたそうです。
放任しているわけではなく、無言で子どもを信じるという
なかなかできるようで、出来ないことですが、
親の背中というのは、こういうときに見せるべきなのかもしれませんね。
(PART3へつづく)