台東区の改栄湯、都心に残る隅田川貨物駅

改栄湯は台東区と荒川区の境にあり、ビルの銭湯ですが、脱衣場、浴室とも狭くはありません。浴槽の背景は動物が神輿を担いでいるモザイクタイル絵で、とても珍しい図柄です。鳥の絵の銭湯は比較的多いのですが、ぶたさんとかぞうさんは初登場かも。子供たちが来てくれると人気だと思うのですが、やはりお年寄り中心であまり効果は出ていないかもしれません。ここもかなり熱いお湯です。
お向かいは駄菓子屋さん、道の突き当りには隅田川貨物駅が見えています。
改栄湯 台東区三ノ輪2−10−15 14:00〜24:00(日曜は8〜12時も営業) 第2、4、5月曜お休み 東京メトロ日比谷線 三ノ輪駅 徒歩5分

隅田川貨物駅は東京都心部に残る数少ない貨物駅です。以前は汐留、飯田町のような大きな貨物駅もありましたし、山手線の駅のうち、大崎、恵比寿、渋谷、新宿、池袋、巣鴨、秋葉原、品川は昭和50年頃まで貨物も扱っていました。今はほとんどの貨物が大井の東京貨物ターミナルへ移り、都心部では見られなくなりましたが、隅田川だけは残っています。

隅田川に突き当たる限られた土地なので、到着した貨車は行きつ戻りつして積み卸しホームへ入っていきます。昔は隅田川駅の入口に踏切があり、貨物列車が入れ換える時は長い間閉まっていたようです。その「コツ通り」は今は立体交差になりましたが、跨線橋から隅田川駅に到着する貨物列車がよく見えます。そのすぐ西、常磐線と日比谷線に挟まれた延命寺は、吉田松陰などで有名な小塚原の刑場があった場所で、コツ通りは「こつかはら」からきているのでしょうか。

隅田川貨物駅へ着く貨物列車は、東北や北陸から来る列車が多いです。貨物といっしょに雪を積んできた貨車が荷役線へ向かいます。