新宿区神楽坂、矢来町の素敵なアユミギャラリーと金成湯

神楽坂の周囲は古い街が広がっています。特に矢来町は江戸時代、酒井家の屋敷があったところで、塀でなく矢来で囲っていた故事からついた町名だそうですが、いい感じのお住まい、起伏のある公園、道の曲がり具合なども、時の流れ方が周囲と違うように思えます。
メインストリートに面して木立の陰に木造山小屋風の建物があります。昭和22年に建築設計事務所として建てられ、現在もアトリエとギャラリーに活用されているそうです。ときどき楽しい展示があるので通わせてもらっていますが、いつもあたたかい雰囲気に包まれています。

もう少し西へ、牛込天神町の交差点の北に金成湯があります。入口の上には立派な磨りガラスで男湯、女湯と書かれていますが、扉は新しいサッシなので、これは以前の建物から引き継いだのかもしれません。入口は分かれているのですが、中はフロントで、再度合流してしまいます。磨りガラスを保存するために入口を分けたのかな。
ビルの銭湯ですが、脱衣場、浴室とも天井が高く、余裕があります。浴槽の背景はタイルのモザイク画、アーチ橋のある道を中心に海辺の風景のようで、全体にモダンな雰囲気です。

古い街に似合わないような気もしますが、さすがは神楽坂で、顔見知りらしく、隣の人の背中を流してあげていらっしゃる方が見られました。
「以前は○○湯に背中を流す人がいたよね。」「30年くらい前かな。」「今いても若い人は頼まないだろうね。」
金成湯 新宿区中里町13 15:00−23:30 金曜お休み メトロ神楽坂駅から5分