武蔵小金井アートランドで16日から行われてきた大木裕之さん主催による「たまたま8」の最終日に参加しました。
足立区の企画で北千住に滞在中だったので18日もちょっとだけ顔を出しましたが、最終日はさすがにディープでした!
8時くらいから始まった「たまたま」、大木さんの今日クランクインしたばかりという映像を含む数人による映像上映あり、パフォーマンスあり、トークありの実にバラエティーに富んだ内容。
今回のコンセプト「ゼロとスパイス」は大木さんのインド体験がもとになっており、無とゼロとの対比が日本とインドにおけるスパイスの捉え方と類比されて語られました。
中ザワヒデキさんは無とゼロをアドビ・イラストレーターとフォトショップとの類比で語り、立体型においてはイラストレーター的なソフトがほとんどの中、ご自身が開発された3Dソフトだけがゼロの発想でつくられていると解説。
「コミュニティアート」ということで参加した私は、用意してきた映像を流そうかと思っていたのですが、「昨日までやってた北千住の知りたい」との大木さんからの意向で、ツイッターを使ったハッシュタグ・プロジェクト(ツイッター上で「小金井」や「足立区」をキーワード検索し、ひたすらRTしたり話しかけたりする)とそこから見えてくるもの(特に小金井と足立区との対比から)、そして足立区生涯学習センターでやった「あだちコミュニティアートフェスタ」で警備員さんがプラダン鎧を着ている映像などを流しました。
かなり先鋭的な発表が多い中で、どうなんだろうと思っていたのですが、会場のみなさん、とても反応がよく、たいへん気持ちよく発表できました。
このほかタブラの演奏あり、映像作品あり、カレーの試食あり、圧巻のTASKE氏による詩の朗読ありと実に刺激的な場でした。それでありながらどこかほのぼの系で、共同体=コミュニティ風。そういう意味でも刺激を受けました。そしてまた、コミュニティをテーマにしたアートにいよいよもって興味と確信をもつことができました。
「たまたま」は夜通し行われたようですが、夜行バスで帰る予定だったので、私は11時でおいとま。本当にすばらしい場づくりをされています、「たまたま」
(門脇篤)